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公開:2026年9月11日/最終更新:2026年10月18日

保護者に届く欠席や宿題の知らせは成績を変えるか|学校から家庭への通知の研究

夜九時、塾から帰った子が鞄を置いた横で、保護者はスマートフォンに届いた短い連絡を開きます。チリの中学生の家庭では、週ごとの短い知らせで数学の成績が0.488標準偏差上がりました(Santana ほか, 2019)。画面には、今日の授業でどこにつまずいたか、宿題はどこまで終わったか、次に何を持たせるかが並びます。

この記事の要点
  • 学校から家庭への個別の知らせは、宿題の完了、授業への参加、欠席といった行動を動かした例があります。
  • チリの中学生では、短い親子の活動を週ごとに促す知らせで、数学の成績が0.488標準偏差上がりました(Santana ほか, 2019)。
  • 欠席の知らせは、日数を正確に伝えて保護者の思い込みを正すと効きやすく、文面を平易にすると効果が変わりました(Rogers ほか, 2018、Lasky-Fink ほか, 2021)。
  • 効果は0.03標準偏差にとどまった例もあり、知らせの中身と頻度で大きさが変わります(Asher ほか, 2022)。
  • 塾を比べるときは、連絡の量ではなく、その子の事実と次の一歩が書かれているかを見ます。

保護者に届く欠席や宿題の知らせは成績を変えるか|学校から家庭への通知の研究

夜九時、塾から帰った子が鞄を置いた横で、保護者はスマートフォンに届いた短い連絡を開きます。チリの中学生の家庭では、週ごとの短い知らせで数学の成績が0.488標準偏差上がりました(Santana ほか, 2019)。画面には、今日の授業でどこにつまずいたか、宿題はどこまで終わったか、次に何を持たせるかが並びます。

連絡が成績に届いた例がある一方で、動くのは成績の前の行動だという結果も多くあります。米国の夏の補習の授業で毎日連絡を受けた家庭では、宿題をやり終える見込みや授業への参加が増えました(Kraft ほか, 2013)。測られたのは宿題と参加という行動です。塾を比べるとき、授業のない日の様子や宿題の連絡が保護者に届くかを気にするべきなのでしょうか。

連絡で動くのは、宿題を出す、授業に出るといった行動であり、成績はその先で変わります。 効くのは、子の具体の状況を、保護者が次にできることと一緒に、適度な頻度で伝える連絡です。多いほど良いわけではなく、読む側の時間を奪う連絡は、ほかの関わりを減らすことがあります。

要点

  • 学校から家庭への個別の知らせは、宿題の完了、授業への参加、欠席といった行動を動かした例があります。
  • チリの中学生では、短い親子の活動を週ごとに促す知らせで、数学の成績が0.488標準偏差上がりました(Santana ほか, 2019)。
  • 欠席の知らせは、日数を正確に伝えて保護者の思い込みを正すと効きやすく、文面を平易にすると効果が変わりました(Rogers ほか, 2018、Lasky-Fink ほか, 2021)。
  • 効果は0.03標準偏差にとどまった例もあり、知らせの中身と頻度で大きさが変わります(Asher ほか, 2022)。
  • 塾を比べるときは、連絡の量ではなく、その子の事実と次の一歩が書かれているかを見ます。

連絡が動かすのは、成績の前にある行動

塾の連絡について、保護者の間でよく言われるのは「細かく知らせてくれる塾ほどよい」という見方です。欠席が続いたらすぐ電話があり、宿題の出来が毎回届くなら安心だと感じます。研究の出発点も、この知らせることそのものの効果を確かめることにありました。

米国の夏の補習の授業で、6年生と9年生の家庭に教師が毎日電話と文書で連絡する群を、くじで無作為に決めた実験があります(Kraft ほか, 2013)。宿題をやり終える見込みは40%上がり、授業中に注意を戻させる回数は25%減り、授業への参加は15%増えました。連絡の効き目は、教師と子の関係、保護者の関わり、子のやる気を通じて働いたと考えられています。測られたのは成績ではなく、宿題、態度、参加という行動です。

成績まで届いた例もあります。チリの低所得地域の中学生の保護者に、勉強の中身を含まない短い親子の活動を毎週文字の知らせで促し、教師がそれを授業につなげた実験では、事務連絡だけを受けた家庭より数学の成績の平均が0.488標準偏差高くなりました(Santana ほか, 2019)。効果は翌年度まで続いたと報告されています。知らせたのは宿題の指示ではなく、一緒に数を使う遊びをしてみるといった行動でした。

二つの研究を並べると、連絡が動かしているものの輪郭が見えます。まず保護者の行動が変わり、その行動が子の宿題や授業への向き合い方を変え、成績はその後に動きます。ですから、連絡が届いても成績がすぐ動かない時期には、宿題や授業への向き合い方の変化を先に見ます。

欠席の知らせは、事実を伝えるだけで効くのか

欠席の連絡は、宿題の連絡より単純に見えます。休んだ日を伝えれば足りると思うかもしれません。ですが、研究が見つけた効き方は少し違っていました。

米国で、欠席の多い幼稚園から高校3年までの生徒28,080人の保護者に、子の欠席日数を個別に知らせる郵便を年間を通じて送った無作為化実験では、最も効いた文面で慢性的な欠席が10%以上減りました(Rogers ほか, 2018)。効いた一因は、保護者が子の欠席の多さを実際より少なく見積もっていた思い込みを正したことでした。知らせは出席を促す言葉ではなく、数えると何日休んでいるかという事実を突きつけました。

低学年でも同じ方向の結果があります。米国の10学区の幼稚園から小学5年の保護者に、出席の大切さと子の欠席日数を伝えたところ、慢性的な欠席が15%減りました(Robinson ほか, 2018)。文面の工夫を比べた別の実験では、法律的な言い回しで罰を思わせる従来の通知を、平易な言葉で保護者にできることを強調し、休む一日ごとの損を示す形に変えると、翌月の欠席が0.07日少なくなりました(Lasky-Fink ほか, 2021)。対象は131,312人で、従来の通知より推定40%の改善にあたります。

三つの研究に共通するのは、知らせが「もっと出席させてほしい」と頼んでいない点です。事実を正確に返し、保護者が自分で判断できる材料を渡しています。欠席が続いている家庭ほど、子の欠席日数を正確に把握していないことがあります。

塾を選ぶとき、保護者への連絡で見る三つ

ここまでの研究はすべて学校から家庭への知らせで、塾から保護者への連絡を調べた研究は見つかっていません。ただし、何が効き方を決めているかという形は、塾を見るときの手掛かりになります。研究で効き目を分けたのは、連絡の量より中身でした。

軸になるのは、何を伝えるか、どのくらいの頻度で伝えるか、次に保護者ができることを添えているか、という三つの点です。この三つを軸に、確かめられたことと、効きが弱かった条件を並べます。塾を見るときは、右端の列を確かめる順に読むとわかりやすいです。

連絡の要素 研究で確かめられたこと 効きが弱かった条件 塾で確かめるなら
何を伝えるか 子の欠席日数を個別に伝えると、慢性的な欠席が10%以上減った(Rogers ほか, 2018) 欠席の事実や一日ごとの損を示さず、法律的な言い回しだけで伝える通知(Lasky-Fink ほか, 2021) つまずいた問題と宿題の出来が、その子の名前で書かれているか
どのくらいの頻度か 週に三度の助言・情報・励ましが、週に一度の助言だけより効いた(Cortes ほか, 2021) 週に五度に増やしても三度を上回らなかった(Cortes ほか, 2021) 毎日か週に一度かより、読み切れて続けられる回数か
次にできること 家でできる短い活動を添えると、数学の成績が0.488標準偏差上がった(Santana ほか, 2019) 助言が多すぎると読み飛ばされる(Cortes ほか, 2021) 今日一つ何をすればよいかが、一文で書かれているか

表の左から順に、塾の連絡を見る目が決まります。まず、その子の事実が書かれているかを見ます。次に、読み切れる頻度かどうかを確かめます。最後に、読んだ保護者が今日一つ何をすればよいかが書かれているかを見ます。

見本を見せてもらうときに聞くとよいのは、その文がいつ、誰の授業を見て書かれたかです。講師がその子の授業を見て書いた文なら、つまずいた問題の名前が入ります。当てはまる文例を差し込んだだけの連絡なら、どの子にも同じ言葉が並びます。前者のほうが、家庭で次の行動に移しやすいです。

知らせが多いほどよいわけではない

連絡は多いほどよいという期待には、はっきりした反例があります。米国の未就学児の保護者を対象に、文字の知らせの量と中身を組み合わせて比べた実験です(Cortes ほか, 2021)。週に一度のすぐ使える助言だけの群は、助言と情報と励ましを週に三度送る群より効きが弱い結果でした。助言を足して週に五度に増やしても、三度の群を上回りませんでした。

読み書きの力の低い子では、差がはっきり出ました。週に一度の群は三度の群より0.19標準偏差低い結果でした(Cortes ほか, 2021)。同じ研究は、知らせの量が少なすぎても多すぎても、必要な情報が届きにくくなると結論しています。頻度を上げるほど、一通あたりの内容は薄くなりやすいです。

効果の大きさにも幅があります。米国で夏休みの読書を促す知らせの中身を要素ごとに組み合わせて比べた実験では、子の読書の最新の状況を個別に知らせた条件で、秋の読書のテストが平均0.03標準偏差高い結果でした(Asher ほか, 2022)。知らせが効くことはありますが、その大きさは中身の作り方で変わります。小さな差でも、知らせ方ひとつで消えたり残ったりします。

塾の連絡を比べるときにも、通数の多さだけを数えると判断を誤ります。毎日届く定型の文より、週に一度でもその子の具体的な様子が書かれた文のほうが、家庭の行動につながりやすいです。読む側の負担を考えれば、絞った回数のほうが長く続きます。

適度な頻度を決める材料は、研究の回数そのものではなく、家庭の反応です。同じ週に何度届いても読まれ、動けるなら、その頻度はその家庭に合っています。逆に、届くたびに未読がたまるなら、回数を減らす合図になります。回数は家庭ごとに調整する対象だと考えたほうが実際に合います。

保護者の時間が動くと、ほかに何が減るのか

知らせは、保護者の時間をどこかから持ってきます。英国の中学生と高校生の保護者2,212人に、理科の授業に結びついた質問を子にするよう週に数回文字で促した無作為化実験では、家での理科の会話は増えたが、理科のテストの点に差は検出されませんでした(Robinson ほか, 2022)。それだけでなく、保護者がそれまでしていた別の良い関わりが減りました。

この結果は、連絡の設計を考えるうえで重い意味を持ちます。保護者の注意は限られていて、一つの働きかけを増やすと、別の働きかけが押し出されます。塾からの連絡が増えたとき、家庭で何が減るかを想像しておく必要があります。

誰に効きやすいかにも偏りがあります。チリの研究では低所得地域の家庭を対象に効果が出ました(Santana ほか, 2019)。知らせを読む時間、子と過ごせる時間、言葉の理解は家庭ごとに違います。同じ文面でも、届き方は家庭の事情に合わせて変わります。

塾の連絡を選ぶとき、この押し出しの視点は見落としがちです。連絡が増えるほど家庭の負担も増え、負担が増えると読まなくなります。読まれない連絡は、送られていないのと同じです。送る側が満足するための連絡になっていないかを見直します。

塾の連絡が押し出すものは、勉強への関わりだけではありません。共働きの家庭では、帰宅後の短い時間が連絡の確認に取られ、子と話す時間が減ることがあります。連絡を読むこと自体が目的になると、家庭は受け身になります。読む側が選べる形、たとえば重要な連絡だけを目立たせる工夫が要ります。

見本を見せてもらい、家庭で確かめる手順

塾を比べる段階では、連絡の説明を聞くより、実際に届いた文の見本を見せてもらうほうが早いです。説明では毎日連絡しますと言えても、中身が定型文かどうかは見本でしかわかりません。見本は個人情報を伏せた形で構わないと伝えます。

見本を頼むときは、直近の一か月で実際に送った文を二、三通選んでもらいます。出来のよい見本だけを見せてもらうと、普段の連絡はわかりません。欠席が続いた月や、宿題を出さなかった週の文があれば、なお確かめやすいです。普段の文ほど、その塾の設計が表れます。

見本を見たら、四つの点を確かめます。つまずいた問題の名前、宿題の出来、保護者が家でする一つの行動、読み切れる長さと頻度です。この四つがそろった連絡は、研究で効果が出た形に近いです。

二つの塾を見比べるときは、同じ場面の文を並べます。欠席が続いた週、宿題を出さなかった週、テストの直後という三つの場面で、それぞれ何が書かれているかを見ます。場面が違えば必要な情報も変わるので、同じ塾の文でも出来不出来が出ます。比べるのは、よい見本ではなく、同じ場面の文どうしです。

家庭に届いた後は、読んだ日の行動を一つだけ記録します。連絡を読んで何をしたか、しなかったかを、一週間ほど書き留めます。連絡の数ではなく、読んだ後に動いた回数を見ます。動かない週が続くなら、頻度を落としてもらうか、伝える内容を変えてもらう相談になります。

次の面談には、家庭で使えた知らせと、次の行動がわからなかった知らせを持っていきます。何を追記してもらうと動きやすいかを、実際の文面を見ながら相談する方法があります。

よくある質問

連絡は毎日届くほうがよいですか。

回数の多さは効き目を決めません。未就学児の保護者を対象にした実験では、週に三度の群が週に一度の群より効き、五度に増やしても三度を上回りませんでした(Cortes ほか, 2021)。頻度を上げるほど一通の内容は薄くなり、読み飛ばされやすいです。回数を増やす前に、一通の内容を濃くするほうが先です。続けられる回数と、その子の具体的な内容が両立しているかで見ます。

欠席の連絡は、どんな文面だと効きますか。

事実を具体的に示す文面が効きました。欠席の多い生徒28,080人の保護者に郵便を送った実験では、子の欠席日数を個別に伝える形で慢性的な欠席が10%以上減りました(Rogers ほか, 2018)。法律的な言い回しを平易な言葉に変え、保護者にできることを強調し、休む一日ごとの損を示した通知は、翌月の欠席を0.07日減らしました(Lasky-Fink ほか, 2021)。長い説明より、その子の数字と次の一歩です。

塾の連絡は、学校の連絡と同じように考えてよいですか。

同じ形かどうかで見ます。学校からの知らせで効いたのは、その子の事実を個別に伝え、保護者が次にできることを添え、読み切れる頻度にした連絡です。塾の連絡でも、つまずいた問題と宿題の出来がその子の名前で書かれているかを見ます。定型文に名前だけ差し込んだ連絡は、この形からは外れます。説明を聞くより、文そのものを見るほうが確かです。

連絡がない塾は、それだけで外したほうがよいですか。

連絡がない塾を、それだけで外す必要はありません。研究で効果が示されたのは、届いた連絡の中身と頻度が条件を満たした場合です。連絡が少なくても、面談で具体的な話ができるなら、家庭が動く材料は別の形で得られます。見るのは、情報が届くかどうかと、届いた情報で家庭が動けるかどうかの二点です。連絡の有無は、塾を選ぶ条件の一つであって、全部ではありません。

この記事の限界

測られた成果は、宿題の完了、授業への参加、欠席、読書や数学のテストなどにわかれ、連絡が届いたことで何が変わったのかを別々に読む必要があります。米国、チリ、英国の試験では知らせる内容や比較条件が異なり、欠席が減った効果を成績が上がる効果と置き換えたり、数字だけで連絡方法の順位を付けたりはできません。

学校から家庭への知らせを扱った研究が今回の根拠であり、日本の塾の連絡について、同じ文面や頻度なら同じ結果になると確かめた資料はありません。親子の活動や会話を促す連絡も含まれるため、武蔵境の家庭で役立つかを見る際は、内容が授業の課題に結びつくかに加え、読む時間と実行する余裕があるかを講師と共有することが判断の手がかりです。

参考文献

  1. Kraft ほか. The Effect of Teacher-Family Communication on Student Engagement: Evidence from a Randomized Field Experiment. Journal of Research on Educational Effectiveness. 2013;6(3):199-222.
  2. Rogers ほか. Reducing student absences at scale by targeting parents’ misbeliefs. Nature Human Behaviour. 2018;2(5):335-342.
  3. Robinson ほか. Reducing Student Absenteeism in the Early Grades by Targeting Parental Beliefs. American Educational Research Journal. 2018;55(6):1163-1192.
  4. Lasky-Fink ほか. Using Behavioral Insights to Improve School Administrative Communications: The Case of Truancy Notifications. Educational Researcher. 2021;50(7):442-450.
  5. Santana ほか. Having Fun Doing Math: Text Messages Promoting Parent Involvement Increased Student Learning. Journal of Research on Educational Effectiveness. 2019;12(2):251-273.
  6. Asher ほか. Using a Factorial Design to Maximize the Effectiveness of a Parental Text Messaging Intervention. Journal of Research on Educational Effectiveness. 2022;15(3):532-557.
  7. Cortes ほか. Too Little or Too Much? Actionable Advice in an Early-Childhood Text Messaging Experiment. Education Finance and Policy. 2021;16(2):209-232.
  8. Robinson. Parent Engagement Interventions Are Not Costless: Opportunity Cost and Crowd out of Parental Investment. Educational Evaluation and Policy Analysis. 2022;44(1):170-177.

通知表の数字の手前で止まっている一問から、講師と二人で始める。

  • 向く人: 内申が気になり始めたのに、どの教科のどこで止まっているのかを、子も保護者も言葉にできていない中学生
  • 向く人: 通塾の日だけ机に向かい、ほかの日の学習習慣が続かないことを、授業の中で一緒に組み直したい家庭
  • 向かない人: 英検や内申の結果を、通う回数を増やすことだけで変えたいと考えている家庭
  • 向かない人: 一人の講師と向き合うより、大勢と競い合いながら速い進度で先へ進みたい人

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よくある質問

連絡は毎日届くほうがよいですか。

回数の多さは効き目を決めません。未就学児の保護者を対象にした実験では、週に三度の群が週に一度の群より効き、五度に増やしても三度を上回りませんでした(Cortes ほか, 2021)。頻度を上げるほど一通の内容は薄くなり、読み飛ばされやすいです。回数を増やす前に、一通の内容を濃くするほうが先です。続けられる回数と、その子の具体的な内容が両立しているかで見ます。

欠席の連絡は、どんな文面だと効きますか。

事実を具体的に示す文面が効きました。欠席の多い生徒28,080人の保護者に郵便を送った実験では、子の欠席日数を個別に伝える形で慢性的な欠席が10%以上減りました(Rogers ほか, 2018)。法律的な言い回しを平易な言葉に変え、保護者にできることを強調し、休む一日ごとの損を示した通知は、翌月の欠席を0.07日減らしました(Lasky-Fink ほか, 2021)。長い説明より、その子の数字と次の一歩です。

塾の連絡は、学校の連絡と同じように考えてよいですか。

同じ形かどうかで見ます。学校からの知らせで効いたのは、その子の事実を個別に伝え、保護者が次にできることを添え、読み切れる頻度にした連絡です。塾の連絡でも、つまずいた問題と宿題の出来がその子の名前で書かれているかを見ます。定型文に名前だけ差し込んだ連絡は、この形からは外れます。説明を聞くより、文そのものを見るほうが確かです。

連絡がない塾は、それだけで外したほうがよいですか。

連絡がない塾を、それだけで外す必要はありません。研究で効果が示されたのは、届いた連絡の中身と頻度が条件を満たした場合です。連絡が少なくても、面談で具体的な話ができるなら、家庭が動く材料は別の形で得られます。見るのは、情報が届くかどうかと、届いた情報で家庭が動けるかどうかの二点です。連絡の有無は、塾を選ぶ条件の一つであって、全部ではありません。