- 友達どうしは、授業への取り組みや意欲、成績が時間とともに似ていきます。米国の6年生587人を追った研究(Shin 2014)では、似た子を選ぶ動きより、友達から影響を受ける動きのほうが広く説明しました。
- 仲間集団の影響は、似た子を選ぶ動きや教師・保護者の関わりを除いても残りましたが、大きさは比較的小さかったと報告されています(Kindermann 2007、米国の6年生366人、87%が参加)。
- 似方には「最初から似た子を選ぶ」と「一緒にいるうちに似る」の二つがあり、オランダの中等学校601人を追った研究(Gremmen 2017)では1年目が選択、2年目が影響でした。
- 友達の数が増えることが良いとも悪いとも決まりません。イスラエルのクラス分けを利用した研究(Lavy 2019)では、友達の種類と家庭の背景で効果の向きが変わりました。
- 同じ塾に通うことそのものを調べた研究は見つかっていません。一緒であることより、一緒に何をしているかを見るほうが手掛かりになります。
友達と同じ塾に通うと伸びるか|仲間の影響の研究
武蔵境駅の駐輪場で、自転車の鍵を外しながら、子どもが「友達と同じ塾がいい」と言いました。友達と一緒なら続くのか、それともおしゃべりに夢中になって勉強がおろそかになるのか、家に帰る道すがら考え込んでしまった保護者もいるでしょう。仲間の影響を調べた研究は学校の友達を対象にしたものが中心で、塾に通う場面だけを切り出したものは見つかっていませんが、似る方向と大きさについて手掛かりは出ています。同じ塾に通うかどうかより、その友達が普段どんなふうに勉強しているかのほうが、子の伸びには関係してくる可能性が高いと考えられます。
友達の影響というと、成績そのものが移るように思われがちです。けれども研究が調べているのは、点数の上下よりも、授業への取り組み方や勉強への意欲、自分はできるという見方など、日々の構えに近い部分です。こうした構えは、一緒に過ごす時間の長い相手から少しずつ似てきます。だから、塾を選ぶときに見るべきは、友達がいるかどうかではなく、その塾で友達が何をしているかになります。
以下では、友達どうしが似ていく仕組み、似る理由の分け方、効果が小さくなる条件、家庭で確かめられる手順を順に見ていきます。子の希望を否定する必要はありません。一緒に通うことで何が起きやすいのかを知ったうえで、比べる観点を持つことが、塾を選ぶときの助けになります。
要点
- 友達どうしは、授業への取り組みや意欲、成績が時間とともに似ていきます。米国の6年生587人を追った研究(Shin 2014)では、似た子を選ぶ動きより、友達から影響を受ける動きのほうが広く説明しました。
- 仲間集団の影響は、似た子を選ぶ動きや教師・保護者の関わりを除いても残りましたが、大きさは比較的小さかったと報告されています(Kindermann 2007、米国の6年生366人、87%が参加)。
- 似方には「最初から似た子を選ぶ」と「一緒にいるうちに似る」の二つがあり、オランダの中等学校601人を追った研究(Gremmen 2017)では1年目が選択、2年目が影響でした。
- 友達の数が増えることが良いとも悪いとも決まりません。イスラエルのクラス分けを利用した研究(Lavy 2019)では、友達の種類と家庭の背景で効果の向きが変わりました。
- 同じ塾に通うことそのものを調べた研究は見つかっていません。一緒であることより、一緒に何をしているかを見るほうが手掛かりになります。
よく言われることと、研究が調べていること
保護者の間でよく聞くのは、「友達と一緒だと張り合って伸びる」という見方と、「友達と一緒だと遊んでしまう」という見方です。どちらも日々の実感から出た言葉で、まったくの見当違いとは言えません。ただ、研究の側から見ると、この二つは同じ問いの裏表になっています。友達と一緒にいることで、勉強への向き合い方が良い方向にも悪い方向にも動きうる、という一つの問いです。
研究が調べているのは、友達と成績が同じになるかどうかだけではありません。授業中に手を挙げるか、宿題を忘れずにやるか、難しい問題に挑むか、といった日々の取り組みが、友達の間で似てくるかを見ています。これらは点数よりも変わりやすく、周りの影響を受けやすいものです。だからこそ、塾という新しい場に友達がいるかどうかが、子の取り組み方に響く可能性が出てきます。
ただし、研究の舞台はほとんどが学校です。同じ教室で何か月も過ごす学級や、学年をまたいで続く友達関係が対象で、塾の授業の前後だけを切り出した研究ではありません。この違いは、後の節で改めて触れます。
よく言われることと、研究から言えることを並べると、次のようになります。表の「比べた相手」の列が示すとおり、研究によって何と比べているかが違います。同じ「友達の影響」という言葉でも、比べる相手が変われば意味も変わります。
| 友達と通う期待 | 仲間の影響についての知見 | 友人関係の比較 | 国・学年 |
|---|---|---|---|
| 友達と一緒だと張り合って伸びる | 友達どうしの取り組みや意欲は時間とともに似ていく | 似た子を選ぶ動き、教師・保護者の関わりを除いた比較 | 米国の6年生366人・587人 |
| 友達と一緒だと遊んでしまう | 効果の向きは友達の種類と家庭の背景で変わる | 友達の数が多い場合と少ない場合 | イスラエルの小中学校の移行期 |
| 同じ塾なら同じように伸びる | 同じ塾に通うこと自体を比べた研究は見つかっていない | 塾に通う場合と通わない場合の直接比較はない | 該当する研究なし |
表を見ると、友達の影響を「あるかないか」で捉えるのは的外れだとわかります。影響の有無より、どの友達と、どのくらいの期間、どんな取り組みの中で一緒にいるかが問われています。次の節から、この点を研究ごとに見ていきます。
友達どうしの意欲や成績は時間とともに似ていく
米国の6年生587人を追った研究では、友達のつながりと、意欲・取り組み・成績の似方が調べられました(Shin 2014)。似た子を友達に選ぶ動きよりも、友達どうしが時間とともに似ていく動きのほうが、意欲や取り組み、成績の似方を広く説明しました。選ぶ動きが働かないわけではありませんが、範囲は限られており、影響のほうが広く及んでいた、という結果です。友達の輪ができた後の変化は、影響のほうで説明されやすい、ということになります。
同じく米国の6年生366人を対象に、87%が参加した研究では、仲間集団ごとに授業への取り組みの度合いが似ていました(Kindermann 2007)。秋の時点での集団の取り組みの度合いが、その後の子の取り組みの変化を予測しました。似た子を選ぶ動きや、教師と保護者の関わりを除いても、集団からの影響を示す証拠は残りました。ただし、効果の大きさは比較的小さかったと報告されています。
友達どうしが似るのは、取り組み方だけではありません。自分の力の見方や、どのくらいの水準を目指すか、難しい課題を好むかといった学業についての考え方も、子どもを対象にした研究で、友達の間で一貫して、ただし控えめに似ていました(Altermatt 2003)。控えめという言葉が示すとおり、友達がいれば考え方が同じになる、という強い関係ではありません。似ている部分がある、という程度にとどまります。
これらの研究に共通するのは、友達の影響を「成績が上がるか下がるか」だけで測っていない点です。取り組みや意欲という、点数より手前の変化を見ています。点数に表れるまでには時間がかかるため、日々の構えの変化を捉えたほうが、影響の入り口が見えやすくなります。塾を選ぶときにも、まずこの入り口がどこにあるかを考えるとよいです。
似方には「選ぶ」と「影響を受ける」の二つがある
友達どうしが似ているとき、その理由は二つ考えられます。最初から似た者どうしが友達になる場合と、一緒に過ごすうちに似てくる場合です。研究では前者を選択、後者を影響と呼び、時間の経過を追って二つを分けて調べます。この区別をせずに「友達と同じだと似る」と言うと、似た子が集まっただけなのか、一緒にいるうちに似たのかがわからなくなります。
オランダの中等学校の1年生と2年生601人を追った研究では、この二つが学年で入れ替わる様子が捉えられました(Gremmen 2017)。1年目は、成績の似た子を友達に選ぶ動きが見られました。2年目は、友達どうしの成績が似ていく動きが見られ、それは平均の成績でも教科ごとの成績でも確認されました。選択が先に立ち、影響が後から現れる、という順番です。
この研究では、成績の低い子は似た成績の子に引かれ、成績の高い子は成績の低い子を避けがちだという傾向も報告されています。つまり、友達の輪は成績の近い者どうしでできやすいということです。同じ塾に通い始めたときに、自然にできる友達の輪がどのような層で固まるかは、意識しておきたい点です。輪ができる前の数週間は、子が誰と席を並べるかを見ておくと参考になります。
選択と影響の順番が学年で変わるということは、同じ「友達と同じ塾」でも、年齢によって意味が変わる可能性を示します。関係が固まっていく時期か、固まった関係の中で過ごす時期かで、友達から受けるものの種類が違います。子の学年がどちらに近いかを見たうえで、心配の内容を変えるとよいです。低い学年なら友達の選び方に、高い学年なら今いる友達との過ごし方に、目を向けることになります。
友達の数が増えればよいとは限らない
友達が多いほうが学校生活は楽しいかもしれませんが、学業への効果は数だけでは決まりません。イスラエルで、小学校から中学校に上がるときのクラス分けが無作為に行われることを利用した研究があります(Lavy 2019)。同じ学校の中で誰と同じクラスになるかが偶然に近い形で決まるため、友達の数と学業の関係を、友達を選ぶ力の影響から切り離して調べられます。日本ではなかなか得られない条件です。この条件のおかげで、友達が多いこと自体の効果を、選んだ友達の質と分けて見られるのです。
この研究では、友達の数が学業の結果に良い方向にも悪い方向にも働き、どちらになるかは友達の種類と友達の家庭の背景によって変わりました。友達が多ければ励みになるとは限らず、どんな友達かによって結果が変わる、という結論です。数の多さを目標にするのは的外れだということになります。
この結果は、友達の影響を「仲の良さ」や「人数」で測ることの限界も示しています。同じ友達の集まりでも、その子たちがどんなふうに勉強しているかで、子に及ぶ方向は変わる可能性があります。塾を比べるときに「友達が多い」という理由だけで安心したり、逆に警戒したりするのは、根拠が弱いです。
数を数えるときに見落としやすいのは、友達の定義です。同じクラスになったことがある子を友達と数えるのか、放課後も一緒にいる子に限るのかで、数は大きく変わります。研究ごとに線引きが違うため、人数そのものを基準にするのは避けたいところです。
効果が小さい場合と、同じ塾に通う研究がないこと
ここまで見てきた研究は、友達の影響が存在することを示しています。ただし、その大きさは一様ではありません。仲間集団の影響は、似た子を選ぶ動きや教師・保護者の関わりを除いても残りましたが、比較的小さかった(Kindermann 2007)。友達の影響はあるかないかの二択ではなく、小さく積み重なるものとして捉えたほうが実態に近いです。
友達どうしの考え方が似ていたのも、一貫してはいるが控えめな程度でした(Altermatt 2003)。影響が小さいということは、友達の存在が勉強の妨げになる場面ばかりではない、ということでもあります。逆に、友達がいれば自動的に伸びるわけでもありません。小さな影響が積み重なることを見込むなら、日々の付き合い方を見直すほうが現実的です。
ここで重要なのは、同じ塾に友達と通うことそのものを調べた研究は見つかっていない、という点です。学校の友達や学級の仲間を対象にした研究はありますが、塾の授業の前後だけの関係を切り出した研究ではありません。したがって、友達と同じ塾に通えば伸びる、という主張には直接の根拠がありません。
研究が学校を舞台にしているのは、友達関係が長く続く場だからです。塾は週に数回、数時間だけの場で、しかも曜日によって顔ぶれが変わることもあります。同じ「友達」でも、学校の友達と塾の友達では、一緒に過ごす時間の長さが違います。この違いを踏まえると、学校の研究の結果をそのまま塾に当てはめるのは難しいです。
逆効果になりうる条件と、向かない子
友達の影響が常に良い方向に働くわけではありません。イスラエルの研究では、友達の種類と家庭の背景によって効果の向きが正にも負にもなりました(Lavy 2019)。友達の数が増えることが、そのまま学業の支えになるとは限りません。友達関係そのものが悪いのではなく、その関係の中で交わされる話題や過ごし方が影響する、と読める結果です。
成績の低い子どうしが集まりやすいという傾向も報告されています(Gremmen 2017)。その集まりの中で互いに励まし合うのか、勉強から離れる方向に引っ張り合うのかは、その集まりが何をしているかによります。集まりやすいという事実と、集まった結果どうなるかは、分けて考える必要があります。
向かない子がいるとすれば、友達との関係が勉強の場面に持ち込まれやすい子です。一緒にいるだけで気が散ってしまう子には、同じ塾に通うことが負担になる場合があります。一方で、一人ではなかなか机に向かえない子にとっては、友達が通っていることが始めるきっかけになる場合もあります。どちらの場合も、しばらく通ってみてから子の様子で見直すのが現実的です。
判断の材料になるのは、子が友達と一緒にいるときに何をしているかです。一緒に問題を出し合っているのか、ゲームの話ばかりしているのか、帰り道に何を話題にしているのかで、中身はかなり違います。同じ「友達と一緒」という言葉でも、指しているものが違います。
塾を比べるときに確かめる手順
塾を比べるとき、友達の有無は入口の一つにすぎません。子の希望を聞いたうえで、次の点を確かめると、判断の材料が増えます。どれも特別な道具が要らず、見学や送り迎えのときに観察できることです。
- その塾で友達が何をしているかを見ます。授業の前に自習しているのか、終わったらすぐ帰るのかを確かめます。
- 授業中に隣や前後に座る子が固定されていないかを見ます。話す相手が毎回同じだと、集中の保ち方が偏ることがあります。
- 帰り道に何を話しているかを見ます。問題の話が出るのか、遊びの話だけなのかを聞きます。
- 家で「今日は何をやったか」を、友達の話ではなく自分の言葉で言えるかを確かめます。
- 友達と成績を比べる言い方が出ていないかを見ます。
- 通う曜日が友達と同じで、帰宅が遅くなりすぎていないかを確かめます。
これらは、友達と同じ塾に通うことの是非を決めるものではありません。同じ塾でも、友達との距離の取り方は子によって違います。気になる点があれば、塾の講師に相談して、席や声のかけ方を調整できるか聞いてみるのも一つの方法です。
見学の帰りに、一緒に通いたい理由と、自分で取り組みたい課題をそれぞれ聞いてみます。友達の希望と本人の学習の希望を別々にメモすると、塾を比べる材料をそろえられます。
よくある質問
友達と同じ塾に通わせると、成績は上がりますか。
同じ塾に通う場合と通わない場合を直接比べた研究は見つかっていません。学校の友達を対象にした研究では、取り組みや意欲が友達と似ていく傾向が報告されています(Shin 2014、Kindermann 2007)。ただし、その大きさは比較的小さく、友達の種類や家庭の背景で向きが変わることもあります(Lavy 2019)。友達の存在は、成績を左右する数ある条件の一つとして見ておくのが妥当です。
友達と一緒だと遊んでしまわないか心配です。どこを見ればよいですか。
授業の前後や帰り道に、子と友達が何をしているかを見てください。一緒に問題を出し合っているのか、遊びの話だけなのかで、同じ「一緒にいる」でも中身が違います。塾の中での席や声のかけ方は、講師に相談すれば調整できる場合があります。家では、友達の話を聞きながら、子が自分の取り組みを話せているかを確かめるとよいです。
友達が多い子のほうが伸びますか。
友達の数が学業に与える効果は、数の多さだけでは決まりません。イスラエルの研究では、友達の種類と家庭の背景によって、効果が正にも負にもなりました(Lavy 2019)。友達が多いこと自体を目標にするより、その友達がどんなふうに勉強しているかを見るほうが、判断の材料になります。数の多さを気にするより、一緒に何をしているかを見てあげてください。
子どもが「友達が行くから」と言っています。別の塾をすすめるべきですか。
別の塾をすすめる必要があるとは限りません。まず、友達が行くこと以外にその塾を選ぶ理由があるかを聞いてみてください。子が安心して通えることは、勉強を続けるうえでの土台になります。そのうえで、授業の進み方や宿題の量が子に合っているかを、見学や面談で確かめるとよいです。友達が行くことだけが理由だと、授業が合わなかったときに続けにくくなります。
この記事の限界
比べた相手は、同じ学校でつながっている仲間や、進学時に同じクラスになった友達などであり、同じ塾へ通う場合と別々の塾へ通う場合を直接比べた研究ではありません。米国やオランダの追跡研究とイスラエルのクラス分けを利用した研究では、友達を選ぶ過程や影響の確かめ方が異なるため、似ていることの理由を一つに決められません。
成績、学業についての考え、授業への取り組みも別々の成果で、友達への親しさだけから通塾後の点数の変化を予測することには限界があります。武蔵境で一緒に通うかを考えるときは、子が望む関わり方と自分で課題に向かえる場面を確かめ、人間関係の不安が学校でも続く場合は、学校の先生やスクールカウンセラーに具体的な出来事を伝えることも選択肢です。
参考文献
- Lavy V ほか. The Effect of Social Networks on Students’ Academic and Non-cognitive Behavioural Outcomes: Evidence from Conditional Random Assignment of Friends in School. The Economic Journal. 2019;129(617):439-480.
- Altermatt ER ほか. The Development of Competence-Related and Motivational Beliefs: An Investigation of Similarity and Influence among Friends. Journal of Educational Psychology. 2003;95(1):111-123.
- Shin H ほか. Early adolescent friendships and academic adjustment: examining selection and influence processes with longitudinal social network analysis. Developmental Psychology. 2014;50(11):2462-2472.
- Kindermann TA. Effects of naturally existing peer groups on changes in academic engagement in a cohort of sixth graders. Child Development. 2007;78(4):1186-1203.
- Gremmen MC ほか. First selection, then influence: Developmental differences in friendship dynamics regarding academic achievement. Developmental Psychology. 2017;53(7):1356-1370.
通知表の数字の手前で止まっている一問から、講師と二人で始める。
- 向く人: 内申が気になり始めたのに、どの教科のどこで止まっているのかを、子も保護者も言葉にできていない中学生
- 向く人: 通塾の日だけ机に向かい、ほかの日の学習習慣が続かないことを、授業の中で一緒に組み直したい家庭
- 向かない人: 英検や内申の結果を、通う回数を増やすことだけで変えたいと考えている家庭
- 向かない人: 一人の講師と向き合うより、大勢と競い合いながら速い進度で先へ進みたい人
このサイトは武蔵野個別指導塾の運営者が制作しています。武蔵境駅から徒歩30秒、講師が一人の生徒に付きっきりの完全1対1で、大学教員や東京大学・早稲田大学・慶應義塾大学の大学院生などが教えます。アルバイト講師はいません。
よくある質問
友達と同じ塾に通わせると、成績は上がりますか。
同じ塾に通う場合と通わない場合を直接比べた研究は見つかっていません。学校の友達を対象にした研究では、取り組みや意欲が友達と似ていく傾向が報告されています(Shin 2014、Kindermann 2007)。ただし、その大きさは比較的小さく、友達の種類や家庭の背景で向きが変わることもあります(Lavy 2019)。友達の存在は、成績を左右する数ある条件の一つとして見ておくのが妥当です。
友達と一緒だと遊んでしまわないか心配です。どこを見ればよいですか。
授業の前後や帰り道に、子と友達が何をしているかを見てください。一緒に問題を出し合っているのか、遊びの話だけなのかで、同じ「一緒にいる」でも中身が違います。塾の中での席や声のかけ方は、講師に相談すれば調整できる場合があります。家では、友達の話を聞きながら、子が自分の取り組みを話せているかを確かめるとよいです。
友達が多い子のほうが伸びますか。
友達の数が学業に与える効果は、数の多さだけでは決まりません。イスラエルの研究では、友達の種類と家庭の背景によって、効果が正にも負にもなりました(Lavy 2019)。友達が多いこと自体を目標にするより、その友達がどんなふうに勉強しているかを見るほうが、判断の材料になります。数の多さを気にするより、一緒に何をしているかを見てあげてください。
子どもが「友達が行くから」と言っています。別の塾をすすめるべきですか。
別の塾をすすめる必要があるとは限りません。まず、友達が行くこと以外にその塾を選ぶ理由があるかを聞いてみてください。子が安心して通えることは、勉強を続けるうえでの土台になります。そのうえで、授業の進み方や宿題の量が子に合っているかを、見学や面談で確かめるとよいです。友達が行くことだけが理由だと、授業が合わなかったときに続けにくくなります。